畠山直哉展 ナチュラル・ストーリーズ 1日から東京・恵比寿

2011.09.30

 約300インチの大画面による映像展示の試みも。至近距離でとらえた発破の瞬間は大迫力だ

 陸前高田の惨状を写した作品を前に、撮影の経緯や生まれ故郷への思い入れなどを複雑な表情で話す畠山氏(右)

 畠山氏が故郷の陸前高田を撮った作品を見る関係者。震災で変わり果てた姿に思わず言葉を失う

 故郷でもある陸前高田の惨状を写した作品の説明途中、思わず声を詰まらせ顔を覆う畠山氏

 国内外で数多くの作品が紹介されている写真家・畠山直哉氏の個展「Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ」(産経新聞社など主催)が、10月1日から東京・恵比寿の東京都写真美術館2階展示室で開催される。オープンに先立つ30日、マスコミ関係者などを対象にプレスギャラリーツアーが開かれた。

 畠山氏は世界各地の鉱物に関わる工場や鉱山、その跡地などを精力的に撮影。今回は俯瞰(ふかん)した視線でとらえた作品を中心に構成している。

 会場には東日本大震災で壊滅的な被害を出した畠山氏の出身地、岩手県陸前高田市の写真60枚も展示。自身は震災で肉親と生家を失った。震災発生から5日目に故郷に入り惨状を目の当たりにした瞬間について、畠山氏は「いっぺんに数十歳、年を取ったような気がした」と振り返る。

 あえて、変わり果てた故郷に向けてシャッターを切ったが「高みから俯瞰することは到底できなかった。ただ、撮ることに関して逡巡はなかった」という。個展への出品については「自分の〝行い〟を差し出した。これが、どう受け入れられるか。出された意見に受け答えをする準備はある」と力説。会場では畠山氏が震災前に撮影した陸前高田のスライドショーも。思い出話を交えた説明の途中、畠山氏は「僕の生まれた町…」と話したところで、言葉を詰まらせた。

 自身の陸前高田の写真については「(報道写真と)ルックスは似ていても、出身者の僕が撮った写真は〝背景〟が違う。写真説明は入れてないが、見れば分かる」とし、「(被災地の写真が展示された)あの部屋がない会場は考えられない」と、故郷への強い思いをにじませた。

 (写真と文 芹沢伸生)

              ◇

■ 「畠山直哉展 Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ」

【期 間】2011年10月1日(土)~ 12月4日(日) 

【場 所】東京都写真美術館 2階展示室
東京都目黒区三田1-13-3 (恵比寿ガーデンプレイス内) 03-3280-0099(代)

【開館時間】10:00~18:00 (木,金は20:00迄)

【休館日】毎週月曜日
(月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)

【入場料】一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円

【主 催】公益財団法人 東京都歴史文化財団/
東京都写真美術館/産経新聞社

 東京都写真美術館 http://www.syabi.com

 作品を前に撮影の狙いや背景などを説明する畠山氏

作品を前に撮影の狙いや背景などを説…

畠山氏の古里・陸前高田の惨状を写し…

    PR
    パノラマで見る被災地の復興
    PR

    このサイトについて

    MSN産経フォトとは

    MSN産経フォトとは

    日本での出来事や世界情勢をカメラに収めて、集めました。

    ユーザー投稿写真とは

    ユーザー投稿写真とは

    写真報道の新しい試み。ぜひあなたも投稿してください。

    万華鏡とは

    万華鏡とは

    Microsoft Live Labsから生まれたpivotテクノロジーで、写真の見方が変わります。

    Copyright 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
    このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
    掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。