水中からジャンプ一番、結構な高さまで飛び上がって氷上に戻るアデリーペンギンは、まるで忍者のよう。陸にいるときの、酔っ払ったサラリーマンよろしく、ユーモラスでゆっくりとしたイメージとはうって変わり、機敏でスマートだ。
水中での動きもスピーディーでカッコいい。
水族館などで見た人も多いと思うが、まるで空を飛ぶように縦横無尽に泳ぎ回る。
首とつま先をピンと伸ばし、極限まで抵抗を減らした姿勢で、フリッパーと呼ばれる羽で水をかく。
「飛べない鳥」という烙印を押されている彼らだが、実は大海原の中を〝飛んでいる〟のではないだろうか。
だとすると、氷に戻る瞬間は、ある意味「着陸」なのかもしれない。
この瞬間を狙って、何時間も極地で粘った。
簡単に撮れるものではなく、根気のいる取材だったが、彼らの動きを見ていると、空を飛べないストレスを発散しているようにも見えて面白かった。
南の果てで躍動するアデリーペンギンの姿を紹介する。
(芹沢伸生)
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