夜のシンボル通天閣

 「まいど!」。大阪ミナミの新世界にそびえ立つ、ご存じ通天閣と申します。

 世間では「東京スカイツリー」さんが5月末にオープンとエライ話題になっとりますが、何を隠そうこのワタシ、7月3日に、開業100年を迎えますねん。

光の帯となった街のあかりの中に浮かび上がる通天閣。後方には神戸の街並みが見える=大阪府八尾市
ニコンD3s 600ミリ ISO200 f8 30秒

 ここでワタシの生い立ちを紹介させてもらいます。

 明治45年、新世界の遊園地「ルナパーク」の展望パビリオンとして産声を上げましてん。

 上はエッフェル塔、下が凱旋門という大阪らしい奇抜なデザインが売りですわ。夜はイルミネーションが輝き、昼だけでなく夜も目立っとりました。

 そんな初代も昭和18年、足元の映画館の失火で焼けてしまいましてん。

地上75メートルをスリリングに空中散歩すれば、スカイビリケンの通称「テンちゃん」が待ち受けてくれた

 そんでも大阪人は、そない簡単にあきらめしまへん。

 31年〝通天閣再び!〟という声が高まり、地元の人たちが寄ってたかって2代目となる、今のワタシを作りあげたんですわ。

ゆっくりとシャッターを切る間にズームを操作すれば、いつもと違った通天閣が姿を見せる

 「通天閣は今も昔も光のシンボル。ネオンを通じて元気を届けるのがテーマ!」と熱く語るのは、通天閣観光の高井隆光副社長。副社長という肩書がついとりますが、誰よりもワタシを愛する大阪のおっちゃんです。

 ワタシの身長は103メートル、体重はホンマかいなの1000トン。八尾市の水呑地蔵尊から見れば神戸のシンボル「ポートタワー」と並んで見えますねん。オシャレな神戸とコテコテの大阪の対比がオモロイでっしゃろ。

今日も街に光を灯す通天閣

 昨年10月、12回目のお色直しでますますイケメンに。そんなワタシもネオン管から今時のLEDへと衣替え。省エネはもちろん、よりカラフルになってどっから見ても大阪のシンボルですわ

 これからも、大阪人の心のふるさとになろ思てがんばります。次の100年も、ひとつよろしゅう頼んます。

(写真報道局 竹川禎一郎)


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